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先輩インタビュー(宣伝部)

先輩インタビュー(編集部)

横井 佑来

宣伝部
2007年入社

高校生の頃より出版業界への就職を志望。就職活動を進めるなかで父親が漫画好きだったことなどから、出版社の業務のなかでも特に漫画編集に強く興味を持つようになった。秋田書店は、学生時代から「刃牙」シリーズ、「浦安鉄筋家族」、「クローズ&WORST」シリーズなどを読んでいたこともあってエントリーした。

YOKOI YUKI

作品と読者を近づける
ことが、
宣伝の仕事。

インタビュー01

漫画作品を世に広めるための
企画を考える仕事

宣伝部の主な仕事は多岐にわたります。たとえば、秋田書店から発行される雑誌及び単行本の宣伝、作品や雑誌の周年に関わるプロモーション及びイベント設計、原画展イベントの企画・運営も行いますし、同時に各種SNSの公式アカウントの管理・運営もします。最近の具体例を一つ挙げると、桜井のりお先生の「僕の心のヤバイやつ」のコミックス第9巻の発売記念として朝日新聞朝刊で広告5種を掲載する、という企画を実施しました。これは、主人公の市川京太郎とヒロインの山田杏奈が、北海道・長野・愛知・兵庫・長崎の全国5カ所を訪れている様子を描いた広告。事前にSNSで読者の方に「市川と山田にデートしてほしい場所は?」とアンケートを行い、その結果を反映しました。広告掲載後もSNSで画像が拡散されたようです。読者を巻き込む形の大型企画だったので反響も大きく、とても手応えを感じた仕事でした。何もない状態から企画や準備に携わるので、自分の手でつくり上げていく実感を得ることができ、非常にやりがいのある仕事です。

インタビュー02

「刃牙」シリーズとの出会い

2007年に入社してすぐに配属されたのは週刊少年チャンピオン編集部でした。担当したのは、板垣恵介先生の「刃牙」シリーズ。この作品のように長く続いている人気連載は、新人、ベテラン編集者あわせて数名体制で担当します。もちろん大変なことも多数ありましたが、友人や家族から「今週の『刃牙』、読んだよ」と言われたりすると、たくさんの人の手に届くものをつくっているんだな、という手応えを得られて嬉しかったです。新人の頃はそれが励みになって、慣れない仕事の大変さも乗り越えられた気がします。また、秋田書店の中でも大きな作品の担当ということで大きな仕事にもどんどん関わることができたことも、やりがいを感じられた要因の一つ。担当になって4年目には連載開始20周年企画を担当し、さまざまなアイテムの商品化や他社の漫画家さんへの寄稿依頼、芸能人や格闘技関係者へのお祝いコメント依頼などを行いました。多くの人を巻き込んで1つの事業を成し遂げていくことは大変ではありましたが、その分、達成感も大きかったですね。

インタビュー03

編集部から宣伝部へ

現在所属している宣伝部は、2018年に新設された部署です。それまでの秋田書店では、編集者が編集業務の傍で宣伝にまつわる作業をするのが一般的でした。しかし、時代が目まぐるしく変わるなかで、リアルイベントの運営やSNS、リアルを問わない広告出向業務などに特化した部署が必要だという方針から、宣伝部を設けたのです。私自身も「刃牙」シリーズの担当をしながら宣伝の仕事の重要性を感じていたこともあり、自ら手を挙げて異動しました。その際、編集者時代から担当している「刃牙」シリーズを宣伝部になってからも引き継ぎ、この作品に関する他企業とのコラボレーション企画やイベント、アニメや実写、舞台などを手がけることになりました。編集と宣伝ではアプローチがまったく異なりますが、作品と読者の間にいる、という意識でこのポジションを考えています。そのなかで、より作者や作品に近いのが編集者であり、読者に近いのが宣伝の人間。ただ、「作品や作者」と「読者」をより近づける、結びつける仕事をしているという部分においては共通していると考えています。

インタビュー04

デジタルの時代だからこそ、
原画に触れる感動がある

さまざまな仕事を手がけていて、一つひとつに思い入れがあります。そのなかでも特に忘れ難いのは、2022年に開催した大規模な原画展「連載30周年記念 地上最強刃牙展ッ!in東京ドームシティ」です。1991年の連載開始以来、「刃牙」シリーズ初の大規模展覧会として、板垣先生直筆の原稿約180点を一挙展示し、等身大のキャラクターも展示しました。個人的には、目玉は直筆原稿だったと思います。印刷では再現できない繊細で美しい色使いが際立つカラー原画や、複数のスクリーントーンが重ねられ、その上からホワイト処理などを施されて作られている立体的な画面が自分の肉眼で見られるわけです。その時にあらためて実感したのは、こういう歴史的に価値のあるものをお預かりしている会社で働けることの幸福感。これは秋田書店ならではだと思います。同時に、作品の魅力をしっかりと内包した施策を実施できたときには、ファンや漫画家の先生からの感謝の言葉など嬉しい反応が必ず返ってきます。そんなとき、この仕事をやっていてよかったなぁと心から感じます。

私の仕事道具

「刃牙」シリーズロゴの靴下

「刃牙」シリーズは、入社1年目で週刊少年チャンピオン編集部に配属されたときから携わり続けている作品。編集部時代は編集者として、そして宣伝部に所属する現在はイベントなどの運営という面からこの作品に関わっていることもあり、取引先など社外の人と会う時の小ネタとしていつも「刃牙」の靴下を履いています。

私の仕事道具

ある日のスケジュール

  • 11:00

    出社

    出社してすぐに販売会議などの社内会議に出席します。

  • 12:00

    昼食

    他社の漫画雑誌をチェックしながら自席で食べます。

  • 13:00

    社内会議

    編集部ごとの販売会議。雑誌やコミックスの売上や今後の施策スケジュールなどを確認します。

  • 15:00

    アニメ委員会に出席

    アニメ化作品の制作状況や宣伝スケジュールなどについて確認をし、原作側で実施する宣伝施策内容も確認します。

  • 18:00

    メール、社内対応

  • 20:00

    会食

    他社の方とお会いし、情報交換などをします。

学生へのメッセージ

漫画専門出版社なので、どんな形であれ絶対に漫画に関わる仕事につけます。歴史ある漫画出版社なので多数の作品アーカイブが存在し、そうした社の財産を活用しながら、自分たちの発想次第で新しい企画をどんどん作り出せることが秋田書店の魅力です。また、アイデアを出しやすく、意見が通りやすい社風なので、チャレンジしやすい環境でもあります。皆さんと仕事ができる日を楽しみに待っています。

学生へのメッセージ