1. ホーム
  2. 社員紹介
  3. 先輩インタビュー
  4. 先輩インタビュー(販売部)

先輩インタビュー(販売部)

先輩インタビュー(販売部)

中村 哲彰

販売部
2019年入社

前職では大手書店にて店長を務めていたが、本の根幹部分に関わる仕事がしたいと転職を決意。そんな時、たまたまタイミングよく秋田書店から声がかかり、書店員としての自分の経験を活かせるチャンスだと考え、秋田書店に入社。

NAKAMURA TETSUAKI

作品をベストセラーにさせる
きっかけをつくりたい。

売上を伸ばしたいコミックスの販売戦略を考える

売上を伸ばしたいコミックスの販売戦略を考える

全国の各書店において、秋田書店のコミックスを人目につくスペースに置いてもらえるよう書店や書店本部と交渉するのが販売部の仕事です。私が担当しているのは北関東3県、埼玉県、静岡県、山梨県の漫画やアニメの専門店が中心で、秋田書店として今後売り上げを伸ばしたいコミックスについてフェアの企画を立案し、書店さんに協力を仰ぎます。例えば、応援店様限定の特典ペーパーを用意したり、大きく展開していただけるようであれば作家さんのサイン色紙を飾ることもあります。また、作家さんや作品がアニメ化されていれば声優さんのサイン会といったイベントなどにも立ち会います。基本的にこのような企画は販売部で戦略を立案し、その後、編集部や作家さんに協力してもらいます。作成した企画書が通って、実際に書店に並んでいるのを見るとやりがいを感じます。また、ほかにアニメ化の企画会議などにも出席し、書店員さんから伺った生の声をフィードバックすることもあるなど幅広い業務を行っています。

店舗と会社がWin-Winの関係になることがベスト

店舗と会社がWin-Winの関係になることがベスト

販売部員として欠かせないのが書店員さんの目線を持つことです。大型ショッピングセンター内の書店であれば客層は子どもを連れたご家族連れが中心となりますが、そこにヤンキー漫画を置いても売れ行きの見込みは立ちません。そのため、書店員さんに客層について時間帯による違いなども詳しくヒアリングします。私も書店で働いていましたが、基本的に書店員さんは本が好きという理由で働いている人が多いです。「他社も含めて、最近読んだ面白い本はありますか?」といった質問を投げかけると、自分の勉強になるばかりか傾向も見えてきて、次回ご提案する企画のヒントにもつながります。そして、実際に提案したコミックスが売れれば信用も得やすくなり、別の提案も受け入れていただきやすくなります。私たちの仕事はコミックスが売れることで店舗の収益を伸ばすこと。書店員さんにお願いして本を並べていただき、「すべて売れたので追加をお願いします」と言われた時は、お店のためにもっと売れる商材を提案しようとモチベーションにもつながります。

読者を代表する書店員さんと編集長とのモニター会

読者を代表する書店員さんと編集長とのモニター会

入社1年目に、都内の書店員さんを招いたモニター会を開催しました。秋田書店が発行する雑誌の編集長や副編集長に同席してもらい、書店員さんにそれぞれの雑誌について評価してもらうというもの。会社としても初めての試みでしたので、周りのフォローを受けながら編集部や部署をまたいだ交渉を担当しました。当日は、忌憚のない意見やご要望が飛び交うなど各編集長もタジタジになっていました。かわいそうなぐらいみんなへこんでいましたが、もちろん中にはお褒めいただいた雑誌もあります。書店員さんは読者に一番近い存在であり、現実もよくわかっています。今後の編集活動に活かせる部分も多くあるということで、今後はオンライン形式で全国に広げて開催することが決まりました。私自身も、出版社として大切な部分を知るきっかけになりました。

ほんの些細なきっかけでベストセラーは誕生する

ほんの些細なきっかけでベストセラーは誕生する

読者に1冊でも多く目に触れてもらい、手にとってもらえるようコミックスをいい場所に置いてもらう。そのために、書店員さんとコミュニケーションを取り、その作品がベストセラーになる手助けをすることが一番の目標です。私が書店に務めていた頃、『蟹工船』という本が流行ったことがありました。同僚の書店員がその特集コーナーを設けていたのですが、この本の場合は書店からブームに火が付き、その年の流行語大賞に入賞しました。現在ではSNSの影響が大きいですが、ほんの些細なことがフックとなって売上が伸びることもありますし、一つの書店が火付け役となってベストセラーが生まれることもあります。私自身、面白いと思っていても売れていない作品はたくさんありますが、それはタイミングによるものも大きいはずです。常にアンテナを高く張って、社会が求めるものについてスピード感をもって世の中に露出させる。そんな企画をこれからも考え続けていきたいです。

私の仕事道具

付箋

書店の店長だった頃は60〜70人ほどの従業員がおり、早番だと遅番のシフトに入っているスタッフと会話ができないため、伝言を書き残すために付箋をよく使用していました。その名残もあって今でもほかの社員に伝言する場合や、作成している企画書の修正点などを書き留めるために付箋をよく使っています。手で書いたほうが自分にとっても覚えやすいというメリットもあります。

付箋

ある日のスケジュール

  • 8:00

    出社

    フレックスタイム制なので基本的にはこの時間に出社して、静かな中で業務を始めています。

  • 10:00

    情報共有、
    アイデア出しなど

    ほかの社員が出社する時間になると、相談事や雑談をしながら情報交換や企画のアイデアを出しています。

  • 12:00

    休憩

    体調管理のため、お昼は白米の代わりにブロッコリーを食べています。

  • 13:00

    社内業務

    午前中に終わらなかった業務を引き続き処理します。

  • 14:00

    外出、書店営業

    この時間からだと埼玉県の大宮あたりまでしか行けないので、後日に訪問する予定の店舗様に事前にアポイントを入れておきます。

  • 17:00

    直帰

学生へのメッセージ

秋田書店は主体的に仕事ができる環境があり、トライ&エラーが許される会社です。常にチャレンジの姿勢を持ちつつ、自分を磨くことができる職場です。また、休日出勤した際の振替や有休も取得しやすいため仕事とプライベートをしっかりと分けることができます。出版業界というと編集者がフィーチャーされがちですが、紙を手配してくれる人、印刷をしてくれる人、書籍を置いてもらえるように交渉する人など本はいろんな人の手を経て読者に届きます。ぜひ、ほかの仕事にも興味を持っていただき、一緒に出版業界を盛り上げていければうれしいです。

学生へのメッセージ