既存雑誌の
ワクにとらわれない
Webならではの
作品を生み出す。

成長につながった
月刊少年チャンピオン編集部時代
入社後は少女誌やミステリー誌の編集を担当しましたが、ほとんど新規の連載企画を立ち上げる機会がなく、ようやくその機会をいただいたのが月刊少年チャンピオン編集部でした。ただ、企画を何度も練り直し、ネームを出し続けても当時の編集長からなかなかOKが出ません。その時に言われたのが、「漫画家と編集はこの内容で楽しめているかもしれない。けれども、読者にどこを楽しんでもらいたいかしっかり考えなさい」と。漫画編集者として大切な部分に気付かされました。また、「雑誌はみんなで作る」という根幹も学びました。少人数だったので校了の作業も編集部全員でチェックしたり、何か困ったことが起きたらみんなで相談したり。一方で、誰かがヒット作を生み出したらみんなで大喜びして、「よし、これを軸にうちの雑誌でこんなことをやってみようぜ」といった温かい雰囲気の中、ようやく編集者としての一歩を踏み出しました。

自分の得意分野を活かした
作品をつくりたい
今でも忘れられないのが、自分の好きなアニメやゲームのジャンルを活かして、『アイドルマスター シンデレラガールズ』のコミカライズを立ち上げたことです。そもそも月刊少年チャンピオンの誌面は硬派なヤンキー漫画が7割を占めていたので、「美少女ゲーム原作のコミカライズ作品」を始めるのはなかなかチャレンジングでした。ただ、キャラクターの一人に特攻服を着ている女の子がいたので、雑誌にも合うのではないかとゲームメーカーに企画を持っていったところ驚かれるとともに快諾。そして、いざ連載を始めてみたら多くのゲームユーザーから歓迎と喜びの声をもらい、これまで本誌に触れてこなかった層を呼び込むことに成功しました。たとえ雑誌の傾向と違うような題材でも、自分が「好きなもの」や「得意なジャンル」といったものを積極的に企画に結び付け、恐れずに挑戦していくことへの自信につながった作品です。

様々なジャンルを網羅する
Webマンガサイト
現在は、「チャンピオンクロス」と「ヤンチャンWeb」の副編集長をしています。「チャンピオンクロス」と「ヤンチャンWeb」は秋田書店で連載中の作品や過去作品が読めるWebマンガサイトですが、ここに掲載しているオリジナル作品の編集も担当しています。そもそも紙の雑誌は「少年向け」や「少女向け」といった枠組みがありますが、Webメディアにはそういった縛りがありません。とにかく様々な作品が掲載されているので、既存のジャンルや傾向にとらわれず、「男女ともに読まれる作品や男女ともに嫌われないようなキャラクターとはどういうものか」「今後の時代に向けて通用する作品とは何か」といったことを日々考えています。また、最新のトレンドや逆にニッチな題材でもコアファンにウケた作品とはどのようなものがあるかなど、「作品づくりへのアンテナ」はこれまでに所属した各編集部時代よりも一層広く張るようにしています。

「秋田書店の総合的なコミックサイト」
を目指して
「チャンピオンクロス」と「ヤンチャンWeb」では以前は男女比に差がありましたが今ではほとんど同じくらいで、10代から50代まで幅広い層のユーザーに読んでもらっています。また、Webメディアはタイムラグがほとんどなくリアルタイムで反応が分かり、作品がSNSでバズるとその日の閲覧数が急激に伸びるなどまだまだ大きな可能性を秘めているメディアです。これからも「チャンピオンクロス」と「ヤンチャンWeb」を、さらに「秋田書店の総合的なコミックサイト」としてハブ化し、この両媒体から発表された作品のメディア化など強いIPを発信していきたいです。個人的にはやはりアニメが好きなので、自分が担当する作品をアニメ化させたいという野望もあります。
私の仕事道具
推しキャラの祭壇
アニメを観てから「ウマ娘」のライスシャワーというキャラクターにどハマりしていて、会社の机にはライスシャワーのフィギュアやアクリルスタンドやぬいぐるみで美しく飾り付けた神聖な祭壇があります。これらを手にいれるために街から街をはしごして、一番くじでA賞が出るまで粘り続けたこともあります。ちなみに保存用も手に入れてあります。家にはライスシャワーの毛布もありますので、冬になったら持ってこようと思っています。どんなに仕事で疲れていても、ライスシャワーがいれば乗り越えられます。ちなみに編集部員の中には他にも祭壇を作っている人が何人かいます。


