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先輩インタビュー
(編集部門/その他漫画編集)

Y.D.

デジタルメディアコミック編集部
2009年入社

エンタメ全般が大好きだが、これまでの人生の中で最も感情を揺さぶられた漫画とアニメに携わる仕事がしたいと漫画編集者を志す。特に秋田書店は漫画に特化している会社であることから強く志望。入社後は、プリンセス編集部やサスペリアミステリー編集部、月刊少年チャンピオン編集部、プリンセス・ボニータ編集部を経て、現在はデジタルメディアコミック編集部の副編集長に。

EDITORIAL DEPT.

既存雑誌の
ワクにとらわれない
Webならではの
作品を生み出す。

インタビュー01

成長につながった
月刊少年チャンピオン編集部時代

入社後は少女誌やミステリー誌の編集を担当しましたが、ほとんど新規の連載企画を立ち上げる機会がなく、ようやくその機会をいただいたのが月刊少年チャンピオン編集部でした。ただ、企画を何度も練り直し、ネームを出し続けても当時の編集長からなかなかOKが出ません。その時に言われたのが、「漫画家と編集はこの内容で楽しめているかもしれない。けれども、読者にどこを楽しんでもらいたいかしっかり考えなさい」と。漫画編集者として大切な部分に気付かされました。また、「雑誌はみんなで作る」という根幹も学びました。少人数だったので校了の作業も編集部全員でチェックしたり、何か困ったことが起きたらみんなで相談したり。一方で、誰かがヒット作を生み出したらみんなで大喜びして、「よし、これを軸にうちの雑誌でこんなことをやってみようぜ」といった温かい雰囲気の中、ようやく編集者としての一歩を踏み出しました。

インタビュー02

自分の得意分野を活かした
作品をつくりたい

今でも忘れられないのが、自分の好きなアニメやゲームのジャンルを活かして、『アイドルマスター シンデレラガールズ』のコミカライズを立ち上げたことです。そもそも月刊少年チャンピオンの誌面は硬派なヤンキー漫画が7割を占めていたので、「美少女ゲーム原作のコミカライズ作品」を始めるのはなかなかチャレンジングでした。ただ、キャラクターの一人に特攻服を着ている女の子がいたので、雑誌にも合うのではないかとゲームメーカーに企画を持っていったところ驚かれるとともに快諾。そして、いざ連載を始めてみたら多くのゲームユーザーから歓迎と喜びの声をもらい、これまで本誌に触れてこなかった層を呼び込むことに成功しました。たとえ雑誌の傾向と違うような題材でも、自分が「好きなもの」や「得意なジャンル」といったものを積極的に企画に結び付け、恐れずに挑戦していくことへの自信につながった作品です。

インタビュー03

様々なジャンルを網羅する
Webマンガサイト

現在は、「チャンピオンクロス」と「ヤンチャンWeb」の副編集長をしています。「チャンピオンクロス」と「ヤンチャンWeb」は秋田書店で連載中の作品や過去作品が読めるWebマンガサイトですが、ここに掲載しているオリジナル作品の編集も担当しています。そもそも紙の雑誌は「少年向け」や「少女向け」といった枠組みがありますが、Webメディアにはそういった縛りがありません。とにかく様々な作品が掲載されているので、既存のジャンルや傾向にとらわれず、「男女ともに読まれる作品や男女ともに嫌われないようなキャラクターとはどういうものか」「今後の時代に向けて通用する作品とは何か」といったことを日々考えています。また、最新のトレンドや逆にニッチな題材でもコアファンにウケた作品とはどのようなものがあるかなど、「作品づくりへのアンテナ」はこれまでに所属した各編集部時代よりも一層広く張るようにしています。

インタビュー04

「秋田書店の総合的なコミックサイト」
を目指して

「チャンピオンクロス」と「ヤンチャンWeb」では以前は男女比に差がありましたが今ではほとんど同じくらいで、10代から50代まで幅広い層のユーザーに読んでもらっています。また、Webメディアはタイムラグがほとんどなくリアルタイムで反応が分かり、作品がSNSでバズるとその日の閲覧数が急激に伸びるなどまだまだ大きな可能性を秘めているメディアです。これからも「チャンピオンクロス」と「ヤンチャンWeb」を、さらに「秋田書店の総合的なコミックサイト」としてハブ化し、この両媒体から発表された作品のメディア化など強いIPを発信していきたいです。個人的にはやはりアニメが好きなので、自分が担当する作品をアニメ化させたいという野望もあります。

私の仕事道具

推しキャラの祭壇

アニメを観てから「ウマ娘」のライスシャワーというキャラクターにどハマりしていて、会社の机にはライスシャワーのフィギュアやアクリルスタンドやぬいぐるみで美しく飾り付けた神聖な祭壇があります。これらを手にいれるために街から街をはしごして、一番くじでA賞が出るまで粘り続けたこともあります。ちなみに保存用も手に入れてあります。家にはライスシャワーの毛布もありますので、冬になったら持ってこようと思っています。どんなに仕事で疲れていても、ライスシャワーがいれば乗り越えられます。ちなみに編集部員の中には他にも祭壇を作っている人が何人かいます。

私の仕事道具

ある日のスケジュール

  • 11:00

    出社

    お弁当を食べながらメールチェックや昨日の仕事の続きを進めます。

  • 13:00

    部内会議

    「チャンピオンクロス」や「ヤンチャンWeb」の作品や運営に関する課題について話し合います。

  • 15:00

    入稿作業や校了作業

    作家さんや製版所と連絡しやすい午後の時間帯に行うことが多いです。

  • 18:00

    打ち合わせ(外出)

    打ち合わせに出かけます。遠方だったり、長めの打ち合わせの場合はそのまま帰宅することも。

  • 21:00

    帰社

    単行本作業など昼間よりも一人で進められる仕事を中心に行います。

  • 23:00

    退勤

    帰宅後は漫画を読んだりアニメを観ることも多いです。

学生へのメッセージ

漫画編集という仕事は「派手」を最大限楽しむための「地味」の繰り返しだと感じています。作家さんと一対一で話し合い、いろいろな人の協力を得ることで世に出た作品が読者のもとに届き、そして感想がもらえたり、さらなる広がりが生まれたり、といった経験はきっと他の業種では味わえない「派手さ」があると思います。一方、その体験を得るためにはひたすら繰り返される地道な作業や「うまくいかない」ことの積み重ね、そして経験や発想が生み出す独自のアイディアなどが非常に重要です。日々新たなことにチャレンジし、新たな価値観を知っていく探究心と、ちょっとやそっとのことでは挫けない鈍感力で日々の「地味」な部分をカバーしたその先に「超楽しい」が待っています。一緒に走ってくれる仲間となってくれたらうれしく思います。

学生へのメッセージ