失敗もネタに。
就活をしていると、完璧でなければならないと思ってしまうことがあると思います。
日々エントリーシートや作文を書いたり、面接をしていく中で、「学生時代力を入れたこと」「長所と短所」「自分を一言で表すと」…
とにかく自分について聞かれ、いかによく見せられるかを考えていました。会社の人が求めているのは成功体験談しかない!
と思い込んでいましたが、そうではないと今なら断言できます。
入社してから半年、部署に配属されてから4か月。
朝から本社引っ越しのための大掃除をしていたところ、携帯を紛失しました。
その携帯は社会人になったと同時に購入した、まだローンが8万円も残るもの。
すぐにゴミを探りましたが見つからず、位置情報を確認したら隣の県の古紙回収所に…。
次の日の朝に取りにいかなければ携帯はゴミになる。
さらに取りに行けても30分で見つけられなければその時もゴミに。
そんな状況で私は「すごい失敗をしてしまった」「新人なのに朝一で出勤できないなんて」ととにかく焦っていました。
でも、紛失した携帯の位置情報が古紙回収所にあったときも、携帯を発掘したときも編集部は大盛り上がり。
朝一での携帯の捜索には編集長も参戦して下さいました。
帰社してからかけられる言葉は
「これで社内に名前が知れ渡ったね!」
「作家さんと話すときの最強のネタができたね!」
「エンタメだったね!面白かったよ」
その後も、飲み会の店選びを失敗したり、あおりが下手すぎたり、的外れの感想を言ってしまったり…
1年で数々の失敗をしましたが、社内の人はすべて笑い飛ばしてくれました。
秋田書店には、失敗を楽しんでくれる土壌があります。
完璧に魅せようとする必要はありません。
あなた自身とお会いできるのを楽しみにしています。

Y.N.
2024年6月 週刊少年チャンピオン編集部 配属
神奈川県出身。
父親が『ドカベン』『ナンバMG5』などが好きだったことから秋田書店を受けました。