過ごした経験を大切に!
就活生が覗くコーナーとのことなので
何か有益なことを…と思ったんですが、特に何も考えず生きてきたので他の方のように
アドバイスできることが少ないのがもどかしく…。
なので自分が秋田書店を受けた時の思い出をお話しできればと思います!
2020年の初夏、
某アニメ会社の最終面接で「好きなアニメ作品」を聞かれ血迷い、ジブリ作品を挙げて落ちたあの季節…。
4年間先輩やOBにいびられながらも頑張った、
部活動での最後の大会がコロナで中止になったあの季節…。
ずっと好意を寄せていたアルバイト先の先輩(交際相手)に「太った」だの「性格が悪い」などと言われ、
こてんぱんに振られたあの季節(思い当たる節はある)…。
当時22年間の人生で一番辛かった時期に秋田書店の面接がありました。
正直、地元(宮崎)に帰るつもりで気弱のまま臨んだ面接だったのですが、
人生において忘れられない経験がそこにはありました。
一次面接はそこそこの盛り上がり!その内容は「ジムのトレーニング方法」。
正直それ以外のことはほとんど聞かれずに、元カレを見返すために始めたダイエットのトレーニングメニューを15分ほど話し通過。
後ほど聞くと、一次面接官のうちの一人の方が、日本に「加圧トレーニング」を広めた第一人者(真偽不明)だったとのことでした。
なんという人材がいる会社なんだ…。
二次面接では革ジャンを着てサングラスを頭につけた、強面ベテラン編集者がド真ん中に鎮座。
めちゃくちゃ怖かったのですが、その方がなんと私のアルバイト先だった
神保町の某カラオケ屋の常連であることが発覚!
そこから一気に親近感を抱き、半泣きでその方に悩みを相談した記憶があります。
面接で落ちるたびに、自分の過去を否定されたような気持ちになっていた当時、
田舎から上京してずっと踏ん張って生きてきたけど、全部本当に意味があったのだろうかと…。
その時に「あなたの頑張ってきたこと全部、絶対に無駄なんかじゃないよ」と言っていただけたことが、未だに忘れられません。
就職活動で、面接官に優しくされたことが初めての経験だったので嬉しくて泣きながら帰った記憶があります。
そして最終面接で当時の社長に、「二次面接でサングラスの面接官の方から頂いた優しさがうれしかった。
そんな素敵な人と一緒に働きたいから秋田書店に入れてください」と言ったのを覚えています。
……長々と語ってしまったのですが私から就活生の方に伝えたかったことはひとつ。
「過ごした経験を大切に!」ということです。
一次面接もきっと、当時の交際相手からコテンパンに振られていなかったら、
ダイエットなんてしていなかったし盛り上がれていなかったと思います。
二次面接も、部活を全力で頑張れていなかったら、振られたショックでバイトを途中で辞めていたら、
上京して精一杯生きていなかったら…きっとこの優しさを経験することは無かったと思います。
就職活動を通じて、就活生皆さんの今後の人生の中で、何かの役に立つ“ご縁”はきっと転がっているかなと思います。
そのご縁や頂いた優しさに気づけると、より人生は楽しくなっていくと思います!
「内定内定!!」と血走るよりも、
就活を通じて得た喜び悲しみ苦しみ学びを大切にしていただけるといいのかなと!
人生は多分長いので。

H.M.
2021年入社。
ヤングチャンピオン、週刊少年チャンピオンを経て
2024年11月より、少年チャンピオン月刊誌編集部へ。
「凪のお暇」「cocoon」といった秋田書店の女性誌のファンで入社試験を受けました!
アイコンはイトノコ先生(X:@misokooekaki)に描いて頂きました!ありがとうございます!