つながるということ

「テニスやってるんだって?」
入社してすぐのこと。
突然、面識のない部署のおじさん(当時50代中頃であろうか)が、話しかけてきた。
私は大学時代テニス部だったが、入社当初は仕事に翻弄され、生来の宵っ張りも災いして、用事のない土日は惰眠をむさぼる、
そんな生活をしていた。

「健保の試合があるからミックスダブルスで出よう」
けっこうな圧力で有無を言わせなかったAさんは土日も平日もテニスをしている強者だった。
あれよあれよという間に話は決まり、健保の試合前だけ、その方のサークルの練習に参加することになった。
その後4年ほど一緒に大会に参加したが、その方の退職と共に忙しさにかまけ、テニスもやめてしまった。

月日は流れ、10年ほど前のこと。
雑誌編集を離れることになった私はいろいろなことにチャレンジすることにした。
その流れでやめていたテニスを再開。
今ではサークルに参加し、土曜日の夜は4時間テニス、祝日もテニス、たまに区の大会に出るなどする、
というけっこう激しめな日々を送っている。

そして去年のこと。
新人研修で訪れた1人の新人くんがテニスをするという。
話を聞くにかなりの腕前である。
一緒にやろうか、などと話は盛り上がり…。
彼はその後、本当に私のサークルの練習に参加してくれた。
決して圧をかけたわけではない…はずだけど笑笑。

もともとマンガという最高の共通の趣味がある。
ほんの少し手を伸ばせば、いろんな世代でつながってゆける。
仕事では自分が持っているものを渡していく。私も刺激をもらう。
もうすぐ社歴35年。
今、そんな毎日を楽しんでいる。

K.M. 1990年入社。
プリンセス編集部、ボニータ編集部を経て2005年プリンセス、プリンセスGOLD誌編集長。
2015年より第二出版部、出版部。
小さなころからのマンガ好きが高じて、「マンガ出版社」である秋田書店に入社。
現在の趣味はマンガ、テニス、アルトサックスの3本立て。迷うならやって、楽しもう。