Salad Days

「本当にラディカルで素晴らしい音楽は、常に少数の人々だけが目撃できる」
「新しいアイディアやアプローチというものは2000人の前では起こらない。20~25人が目撃するものなんだ」
とは私が敬愛してやまないイアン・マッケイ先生の名言です。
(興味のある方は暇でどうしようもない時にでも調べてみてください)

漫画も、基本始まりは少数。(もちろん例外はあります)
作家の先生方がお考えになったお話を編集者と共有し、それを研磨し世に送り出し、それが大ヒットする事も。
ウルトラ意訳すると、1人、2人で「これは面白いな」とニヤニヤしていたものが、数十万人、数百万人を面白がらせる
可能性があるメディアだと思うと夢がありますよね。
こんな博打的かつ麻薬的な成功体験を味わう事ができるのは、編集者ならではだと思います。
一度味わってしまえば病みつきです。

さすがに20年くらい前の話なので、就活の記憶はあまりないのですが、就活当初、私は映像業界を目指していました。
理由は単純で、通っていた大学が芸術系で、自分はテレビ制作コースを専攻していたからです。
(卒業制作で「某大御所漫画家先生のドキュメンタリーを撮る」という無謀企画を立てて実際に打診したり…
今思うと大変失礼な事をしたなと反省しきりです)

そんなこんなで、なんとなーく映像業界の採用試験を受け内定をもらうも、大志もなく煮え切らない想いを抱いていた私でしたが、
紆余曲折を経て前職の漫画出版社に入社、今に至ります。

結果、編集者になることができて本当に良かったなと思います。
なぜかって、世の中とリンクした時の瞬間的な気持ち良さの感覚が、とってもデカいんです。
漫画というメディアの特性が「始まりが少数」だからこそだと思っております。
脳内麻薬みたいなのがドパーっと出ます。

もちろん仕事なので、どちらかというと地味で大変な事の方が多かったりはするのですが、
1回の「ドパー」が沢山のしんどかった記憶を洗い流してくれたりします。
記憶の改ざん効果もあるすごいやつなんです。

そのような体験をしてしまったが最後、気づいたらこの仕事の虜になっている事間違いなし。
一緒に「脳汁体験」をしてくれるあなたとの出会いを楽しみにしています。

W.N. 2020年2月入社、週刊少年チャンピオン編集部
2025年1月~プリンセス・ボニータ編集部
宮城県岩沼市出身。趣味は写真と旅行。
ここ10年以上年間平均歩数1万歩越えのお散歩おじさん。
おじさんとお散歩と写真の相性はいい。松葉はラーメンよりもつけ麺派です。